ソースケのアメリカ駐在術・生活術

アメリカ駐在(2018年夏~2020年夏)、陸マイラー、投資家、ダイエッター

アメリカ×働き方×日米比較×働き方改革?

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 今日は日米の働き方の違いについて。

 

 多くの人にとっては、日本人は働きすぎで、アメリカ人は自由に働いている、というイメージなのではないでしょうか?

 

 個人的には、そのイメージは正しくもあり、間違いでもあると思います。

    その理由を、日米を比較しながら述べて行きます。

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1.仕事の考え方

 以前の投稿、「サービスの違い」で書きましたが、アメリカのサービスの質の低さは酷いもんです。

日米の違い1_サービスの違い ~やつはこない~ - ソースケのアメリカ駐在録

 その理由として、ほとんどのアメリカ人にとって、「仕事」は

「家族を養うための手段」または「余暇を楽しむための手段」という認識だからではないかと思います。

 そういう人たちは、見るからに嫌々働いています。ただただ与えられた仕事や、決められた労働時間が過ぎるまではしょうがなく仕事してる、という感じですね。

 

 「仕事が好き」、「仕事にプライドを持っている」、「働くこと自体が目的」という感じではないです。

 まあ、最近の日本人は若い世代を中心に、このような考え方を持つ人は減ってきているみたいですが。

 Work Life Balanceというのは確かにとても大事です。

 

  一方、上昇志向があったり、仕事にプライド持っている人というのもアメリカ人でも少なからずいます。そういう人たちはもの凄く優秀であり、下手したら日本人のハードワーカーよりも長時間働いています。

 

 私は、どちらかというと自分の仕事は好きですし、仕事にプライドも持ってます。

 なので、いい加減な仕事をされると日本人であるか外国人であるか問わず憤りを覚えます。

 しかし、アメリカ人の優秀な人達は本当に優秀であり、彼ら一緒に仕事をすると、本当に刺激になります。

 

 「アメリカで働いた方が日本で働くより楽だよね」という安易な考えは間違っていると断言できます。

 特別なスキルや能力を持っているならともかく、単に、

 「日本みたいに長時間働きたくないから」とか、

 「日本では正当な評価をされないから」という逃げの気持ちだけでアメリカで働こうとすると、失敗するのではないでしょうか。

 

 ※再度断っておきますが、あくまでも個人的な意見です。

2.合理的な働き方

 一方で、アメリカでの働き方は日本での働き方よりもかなり合理的。

 無駄な会議はなく、無駄に残業もせず、無駄な資料作りも、意味の無い(と思ってしまうような)研修もありません。

 在宅ワークも基本的にOK。必要な会議はWebで。

 

 まあ、このあたりはさすがに日本企業も無駄に気付いて、鋭意改善中という感じかと思いますので、5年~10年ぐらいすれば日米の働き方の違いなんてのも少なくなってくるんじゃないでしょうかね?(知らんけど)

3.新しい制度、ツールの導入

 新しい仕事の進め方や、便利そうなツールを発見したら、

「とりあえずやってみて、ダメだったらまた考えればいいじゃん」

 というのがアメリカ。

 一方、

「メリット・デメリット・コスト面を熟考して、導入の是非を慎重に決定する」というのが日本。

 

 私はアメリカの考えの方が好きです。

 最近は日本企業も変わってきているとは言え、まだまだ変革のスピードが遅すぎると思います。

 日本企業独特のスピード感の無さは、早くなんとかして欲しいものです。

4.労働時間 

 ・日本  →長時間労働

 ・アメリカ→短時間労働

 

 上記の、「仕事への考え方」と重複する部分もありますが、上記は必ずしも正しくありません。

 

 結局、短時間労働が許されるのは、

「給料の時間単価」つまり時給、もしくは「契約年収」が高いか否か、に拠ります。

 また、優雅な暮らしができる収入レベルは、日本よりも相当高いハードルがあることを認識しておく必要があります。

 

 極端な例かもしれませんが、サンフランシスコでは、家族4人で年収1300万円なら貧困層というような衝撃的な記事(←リンクあり)もあります。

 

 アメリカで仕事を得たとして、その時給や契約年収で果たしてその地域で優雅な暮らしができるかどうかは、慎重に計算する必要があるということですね。

 

 住居費や食費は日本に比べて相当高いですから。

 

 得られた仕事の時給が低くて、日本より長時間労働しないと暮らしていけない、

 または、契約年収が十分でないから、もう一つ仕事をしなくてはならない→結局長時間労働、なんてことも。

 

 また、年単位での労働時間を考えてみると、アメリカの国民の祝日は日本に比べてやや少ないです。日米の国民の祝日比較(←リンクあり)

 日本は年間16日に対して、アメリカは年間10日。

 ただし、アメリカ人は日本人よりも有給休暇をがっつり取って旅行に行ったりしています。

 しかしながら、これが許されるのは相応の仕事に就いている人達。

 休みを取ればその分給料が減るから休めない、というような人達も少なからずいるということを認識しておく必要があります。

 

 最近は日本でも有給をしっかり取得させよ、という流れができているような気がしますしね。

 

 労働問題の訴訟は企業にとってリスクが大きいですからね。


5.人事評価

 しつこいぐらいに、「あくまでも個人的な意見ですが」と断っておきますが、

 日本における人事評価はかなり曖昧である気がします。

 それが良くもあり、悪くもあり、と思っています。

 なぜなら、全ての仕事が目に見える数値で評価できるわけではないからです。

 また、「頑張ったけど目標未達だった」場合にも、そのプロセスや未達の原因分析をしっかりしていれば、そこまでマイナスの評価をされないというのが日本企業の傾向。

 また、良くも悪くも上司との関係が良好か否かというのも重要であったりします。

 

 アメリカでは、やはり成果主義。上記した、「時間給」、「契約年収」も成果によっては上昇も下降もあります。

 目標未達だった場合に、言い訳を上手にすれば見逃してくれるケースもありますが、基本的には厳しい評価をされるでしょう。

 クビもバンバン切ります。転職なんて日常茶飯事。

 

 「私は成果を出せるから大丈夫!」という絶対の自信がある人ならよいかもしれません。

 ただ、アメリカで仕事してさえいれば、その成果が正当に評価されるはずだ、

 というのはこれまた考えが甘すぎると言えるでしょう。

 

 ちなみに「日本の評価制度は上司次第」というような事を上記しましたが、アメリカにその傾向が無いのかと言うと、当然そんな事はないということも追加しておきます。所詮は人が人を評価するので、「完全に客観的に、公平に」とはならないものです。

 

6.まとめ

 とりあえず一旦まとめます。

    書いていても思ったのですが、日米の労働環境や働く人の意識というのは、まだまだ違いがあるとは言え、その差は縮まってきているように思います。

 

 自分の経験値として、アメリカに限らず、海外で働いてみる、というのは良い経験になりますし、その後の自分のキャリアにもプラスに働くとは言えるでしょう。

 

 一方、日本が嫌だから、日本の労働環境はダメだから、というマイナスな理由だけで、とりあえず海外に飛び出す形だけでアメリカに来てしまうと、理想と現実のギャップに苦しむ可能性が高いです。

 

 私は所詮は駐在員でありますが、これを機にアメリカで仕事を得て移住を、というのも視野に入れていなかったわけではありません。しかし、様々な理由からその選択肢は消しました。

 

 海外移住をしたいという考えを否定するわけではありませんが、

 少しでも参考になれば幸いです。

 

 今回はこの辺で。

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