FX×為替変動制×ニクソン・ショックとは?
FX投資については今までも多少投稿してきました。
さて、FXにも関連する為替、つまり、
「日本の円に対して、外国の通貨がいくらか?」というものは日々変動します。
為替が変動するからこそ、FXでの投資ができるようになりましたが、以前は為替は固定性でした。
今回は、為替固定性から為替変動制になった歴史についてなるべく簡単に紹介します。
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1.基軸通貨としてのドル
・「基軸通貨」という言葉を聞いたことがある方はいらっしゃるでしょうか。
・詳細は省きますが、これは、過去、アメリカが世界各国とドルにて取引をする際に、「ドルはいつでも金と交換ができる」という約束をしていたからです。
国の通貨の価値というのは、その国の経済状態に拠ってどうしても変化するものですが、「金と交換できる」というのは、「安定した価値がある」という事を意味します。
例えば、アメリカが日本から物を買った場合、ドルで買う事になります。
しかし、日本としては、ドルを貰っても(基本的には)使い道がありません。
しかし、「ドルを金と交換できる」ということであれば、貯まったドルを価値の安定している金に交換できるので、意味があることでした。
・アメリカは世界の各国とこのような約束をして、ドルを基軸通貨としておりました。
2.為替固定時の1ドルの価値
・為替固定時は、1ドルの価値は360円でした。大体、今の3倍ぐらいというところでしょうか。
つまり、上記しました、「金と交換できる」という点を踏まえると、日本はアメリカから受け取った1ドルを、360円相当の金と交換できるということでした。
3.ニクソン・ショック(第二次ニクソン・ショック)
・この「ドルを金と交換できる」という安心感の元、ドルは基軸通貨として世界中に流通しました。
・しかし、詳細は省きますが、様々な原因で、「世界中にあるドルの量」に対して、「全てのドルを金に交換できることは難しい(もしくはできない)」という状態になってしまいました。
・そこで、当時のニクソン大統領は、色々な経済政策を1971年の8月に発表したのですが、その中の一つとして、「ドルを金と交換することの停止」を発表したのです。
・その後、諸々の経緯もあり、為替は変動制になりました。
4.ニクソン・ショックについての考察
・私は経済の専門家ではないので、ニクソン大統領が取った政策の是非について論じることはできませんが、結果だけ見れば、最初にした約束(ドルを金と交換できる)を破るという事が身勝手にしか思えません。
この辺りに、アメリカの独善性が見えてしまうと思うのは私だけでしょうか。
勿論、世界経済の均衡を取るという意味合いもあったとは思いますが・・・。
5.こぼれ話
・「為替固定性」のこぼれ話として、「婚約指輪」についての話があります。
「婚約指輪は給料3か月分」というキャッチコピーをご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
これは、ダイヤモンドの国際的な大手メーカー、「デ・ビアス社」が考えたキャッチコピーです。
実は、「給料3カ月分」というキャッチコピーで展開されたのは日本だけで、当時の固定為替レートと、日本人男性の平均的な給料からすると、「給料3カ月」にしないと割に合わなかったとのことです。
実際、アメリカでは「給料1カ月分」、ヨーロッパでは、「給料2カ月分」として展開されていたそうです。
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米国駐在における、日米比較等は以下をご覧下さい!
sousuke22101243.hatenablog.com
米国駐在における陸マイラー、航空会社上級会員編は下記をご参照を!
sousuke22101243.hatenablog.com
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