ソースケのアメリカ駐在術・生活術

アメリカ駐在(2018年夏~2020年夏)、陸マイラー、投資家、ダイエッター

マネーリテラシー×国の借金×国民一人当たり×大嘘か?

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 (上記写真は、アメリカの借金が23兆$(2,300兆円以上)あることをアピールする広告です)


 日本国内、海外問わず外出禁止、もしく自粛ムードを余儀なくされされている今だからこそ、しっかりと自己研鑽に励むのもよい時間の過ごし方ではないでしょうか。

 

 そんな中、まだまだ勉強中の私が偉そうに語れるものではありませんが、一つだけ皆様にはっきりと覚えておいて頂きたいことがあります。

 

 「国の借金を国民一人当たりで割るというのは大嘘」ということです。

  

 詳細は、下記のページを始め、ネットでは様々な情報があります。

「日本の借金1000兆円」はやっぱりウソでした~それどころか…(髙橋 洋一) | マネー現代 | 講談社(1/6)

 

 上記ページでは”バランスシート”等、かなり専門的な用語も含まれておりますので、却って分かり辛いと思う方がいるかもしれませんので、以下のように簡単にまとめます。

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1.国の借金において、国民は債権者(貸している人)

 財務省は、2019年末の時点で、

「国の借金は1,110兆円を越え、国民一人当たり881万円である」と発表をしました。

国の借金1110兆円、1人当たり881万円 - SankeiBiz(サンケイビズ):自分を磨く経済情報サイト

 

 私が中学生や高校生ぐらいの時は、まだ500万円や600万円だったような気がします。

 この類のニュースを見た時、当時の私は、

 「大変だ!早く働いてこの借金を返さないと!」等と思ったものです。

 

 しかし、これは大きな間違いです。

 まず、国の借金において、お金を借りている(債務者)のは、日本政府です。

 そして、お金を貸している(債権者)のは誰であろう、現在または未来の国民なのです。

 お金を貸しているはずの我々国民が、なぜ、「国民一人当たり」で計算され、

 あたかも我々が借金を背負っているように感じる報道がされているのでしょうか?

 

 もし、本当に我々国民が借金をしているとすれば、亡くなった人達の元に財務省から誰かが来て、「この人の残した借金を払え!」と親族に請求しそうなものです。

(当然ながら、そんなことは起こり得ません) 

 

2.借金(債務)のみで語っている

 例えば、皆様のご家庭で、「住宅ローン」が仮に2,000万円残っていたとします。

 一方、投資している株等の資産、貯金などを合わせると、1,000万円あったとします。

 この時、「借金が2,000万円あって大変だー!」と大騒ぎしているのが財務省のやり方です。

 資産がある事については、あまり大きく発表はしていません(発表自体はしています)。

【図解・経済】日本の対外資産・純資産・負債残高の推移:時事ドットコム

 上記ページによると、日本の対外資産は、2018年末で1,018兆円とのことです。

 

 2019年末と2018年末で比較することは正確ではありませんが、

 2019年末での債務が1,110兆円ではありますが、2018年末時点のでの資産は、1,018兆円です。

 これを完全に相殺してよいかという議論はあるかもしれませんが、仮に相殺できるとすると、92兆円ということになります。

 また、ここにある資産はあくまでも「対外資産」であり、「国内の資産」は全く計算に入れておりません。

 「国内の資産」については調べてみましたが、計算の仕方が色々とややこしいので、ここでは触れないでおきます。

 

 とにかく、再度強調しておきますが、

 

「国の借金を語る上で、国の資産について語らないのはおかしい」

 ということだけは覚えておいてください。

 

3.財務省の思惑

 では、なぜこのようなおかしな発表を定期的に行うのでしょうか?

 答えは実にシンプルで、

 増税したいから」という見方が有力のようです。

 

 上記のように、昔の私も、

 「こんなに借金があって大変だ!早く返さなきゃ!」

 と思ったものですが、

 

 このように発表することで、

 

 「そうか、国の財政はそんなに深刻なのか・・・、じゃあ増税してもしょうがないよなあ」

 という心理を国民に植え付けようとしている、という見方が一般的なようです。

 

4.政権批判ではありません

 断っておきますが、本投稿は現政権に対して否定も肯定もしているものではありません。

 国の借金の発表の方針は、どの政権下でも恒常的に行われてきておりました

 私の考えでは、この発表に関して政権がコントロールできる立場には無いのではないかと思います。

 増税なんてすると、経済が停滞するし、内閣の支持率が下がるなんてことは誰でも分かり切った事ですから。

 それでも実施する理由とは・・・?

 「政府が無能だから」で片づけるのは余りにも安易すぎます。

 

 残念ながら、この点に関して調べてみたものの、明確な答えは私も見つけられていません。

 皆さんはどうお考えでしょうか?

 

5.まとめ

 今回の投稿のまとめとしては、少なくとも以下の事は覚えておいてください。

 

・国の借金を国民一人当たりで割るのはおかしい

・借金を語る上で資産も語らないのはおかしい

・借金に(のみ)クローズアップするのは、「増税」のため(と言われている)

 

 今回はこの辺で。

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米国駐在における、日米比較等は以下をご覧下さい!

sousuke22101243.hatenablog.com

米国駐在における陸マイラー、航空会社上級会員編は下記をご参照を!

sousuke22101243.hatenablog.com

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