アメリカ×移住×英語教育×小学生から?
英語教育が小学校三年生から始まるようになるそうですね。
私個人としては、早期の外国語学習導入には反対の立場です。
確かに、一般的に日本人の英語レベル、特に会話力というのは低いと言われ続けてきておりました。
しかし、「じゃあ早くから勉強すりゃいいじゃないか」というのはやや短絡的にも思えます。
やはり、最も大切なのは、母国語である日本語を正しく使えること。
もっと言うと日本語として論理的に考え、論理的な受け答えができることだと思うのです。
外国語は、上記が出来た上での単なる変換ツールです。
私自身は、両親の勧めで簡単に英語に触れる程度の英会話学校には、
小学校6年生頃から通いました。
これの良かった点は、「中学校から始める英語教育に苦手意識が無かった」
という事ぐらいであり、実際に何かが身に付いた、とかはあまり思いません。
ただ、初めに苦手意識を持ってしまった科目についての苦手意識を払拭するのは並大抵ではありません。
なので、「学校での英語教育が始まる前に”少し”英語に触れておく」というのは意味はあるとは思います。
しかし、小学校三年生から必須になってしまうと、小学校二年生から英語に触れた方がよいことになってしまいます。
しかしながら、小学生、特に低学年の間なんてのは、国語をしっかりと勉強して、正しく使い、正しく考えることを優先すべきなのに、こんな中に英語が入ってきてしまうと混乱すると思います。
そもそも、英語学習で目指すべきゴールをどこに設定しているのでしょうか?
もしも、
(1)英語圏で(なんとか)仕事ができるレベル
(2)ネイティヴレベル
この辺りを目標としているのであれば、たかが3、4年、義務教育において今より学習する期間を延ばしたところで無理であろうと思います。
なぜなら、所詮、週に2、3時間の英語の授業を1年間続けたとしても、
半年や1年の留学や駐在で実際に住んで活きた英語に触れて英語を使う経験とは全く比較にならないからです。
であれば、義務教育における英語なんてのは中学校からで十分であり、
会話力を含めた活きた英語力を身に着けようとするのであれば、留学、駐在等、実際に現地での生活がいずれにせよ必要となるからです。
とはいえ、「英語全くできません」という状態ではさすがに今後、一定以上のレベルの仕事に就こうとすれば難しくなってくるでしょう。
また、なるべく若い時に、上記したような「活きた英語に触れる、使えるようになる」というのが有利であることも事実。
30歳半ばぐらいからの伸びしろと、例えば高校生や大学生の伸びしろとでは後者の方が大きいのは言わずもがな。
なので、中学、高校で学校で習うレベルの英語をしっかり身に着けた状態で、
大学4年の間の1年間、交換留学等で英語圏で暮らすのがベスト、と私は考えます。
そして留学中、もしくは留学直後の一番良い状態でTOEICやTOEFLのスコアも稼いでおきましょう。
留学経験とTOEIC、TOEFLのスコアをそれなりに取っていれば、就職にも有利に働くことこの上ないでしょう(日本企業が現状の採用基準を維持している限りは)。
その留学を経験して、例えば本人が「外国の大学院に行きたい」と言えば、行かせてやればよいし、その流れで外国企業に就職するというのであればそれはそれでありと思います。
いずれ日本に帰ってくることになったとしても、その経験は必ずやプラスになるでしょう。
長くなったので、まとめますと、
1.英語教育を初等教育から導入してもその効果は懐疑的と考えます。
2.活きた英語を身に着けようとするならば、いずれにせよ最低1年の留学は必要と考えます。
3.留学や外国の大学を卒業した、または外国企業での就労の経験は、いずれ日本で就労する際にも有利に働くと考えます。
如何でしょうか?
上記はあくまでも個人的な経験に基づく意見であることにご留意ください。
今回はこの辺で。
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