愛国心・愛国者×Patriot×Nationalist
日本人にとっては、「愛国心・愛国者」というと、「右翼的」、「危険思想」と扱われかねません。
しかし世界の中では、自国を愛するというのは当然の事であり、自国の歴史の知識がない人、祖国に対する愛国心が無い人は軽蔑の対象となり兼ねません。
今回はあえてこのテーマに少し突っ込もうと思います。
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1.愛国心・愛国者とは
そもそも、「愛国心・愛国者」の概念とはかなり曖昧なものではないかと個人的には思います。
ほとんどの日本人にとって、「日本の事は好きですか?」と質問した場合、「好き・どちらかというと好き」という答えになるかなと思います(そう信じています)。
ただし、どの程度の「好き」かについては、個人差があるでしょう。
単純に「日本食や日本の文化が好き」という程度の人から、
いわゆる「国家主義者」のレベルで、「日本のために戦う」というレベルの人までそれぞれではないでしょうか。
2.英語としての「愛国心・愛国者」
英語において、「愛国者」に該当する単語として、「Patriot」と、「Nationalist」があります。
「Patriot」とは、「郷土に対する愛」という概念であり、
「Nationalist」とは、「国家主義者・民族主義者」という概念であろうと解釈されております。
Patriotとしての愛国心はアメリカ人はほぼ全ての人がもっていると言えるでしょう。
特に、スポーツにおける地元チームの応援の熱は激しいものがあります。
これは「Patriot」から来るものであろうと思います。
Nationalistとしての愛国心はアメリカにおいてでも行き過ぎるとやや危険思想とみなされる傾向にあります。ただし、国のトップにはある程度のNationalist、つまり、「自国を優先」というスタンスが求められるのも事実です。
3.日本における「愛国心」の問題
日本においては、「日本が好き」という事を言うのは特に問題がなさそうですが、
「私は愛国者だ」というと、「危険思想者」と判断されかねないような印象があります。
個人的には、「Patriot」と「Nationalist」を混合していること、もしくは「Patriot」に対応する日本語が無いからかもしれません。
平成18年12月の教育基本法の改正により、「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと」と記載されました。
これは、私の解釈では「Patriotとしての郷土愛をはぐくみつつ、Nationalismを助長しないこと」ということではないかと思っています。
この文言を入れることでNationalismを助長する等という指摘が的外れであることは、英語との対比をしてみると分かりやすいかもしれませんね。
4.戦後の影響
日本は太平洋戦争(大東亜戦争)に敗戦後、GHQ等による指導もあり、国の体制の大幅な転換を余儀なくされました。
「愛国心・愛国者」という概念が、この時に変わった、奪われたという見解があります。私は個人的にはこの見解も一理あると思いますが、この点についての議論には現行憲法や関連する法律についての制定過程についての深い検証と知識が必要となります。
したがって、深く突っ込むことはここでは控えようと思います。
5.まとめ
・今回は、「愛国心・愛国者」という、やや取り扱いにくいテーマについて取り組んでみました。
・自分の国を愛すること、日本人が日本人を好きであること、日本を愛することは当たり前のことでありますが、世界的にみると日本はやや特殊であるかもしれません。
海外に出る場合は、この特殊性を理解しておくことが必要かもしれません。
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